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2024.11.18

コラム「保育園で勤務する看護師さんのお仕事」

近年、内閣府では保育の質の向上を目指し、保育園での看護師配置を促進しています。看護師資格をもつ方の中には保育園で勤務することを考えている方もいるのではないでしょうか。

では、看護師さんが保育園でどんなお仕事をしているかご紹介します。

☆ある日の看護師さんの1日〜

朝8:30〜 玄関で子ども達を受け入れながら、昨日あるいはその日の朝の子どもの様子を保護者の方から伺い、病気にかかり病院から投薬を指示されている場合はその日飲む分の薬を預かります。その後、各担任に伝達。

9:30〜 3歳未満児の保育室を回りながら、子ども達の健康状態を把握します。また、市内で流行している病気の発生状況などを確認しながらその日の園での病気発生状況などを連絡ボードに記入し、保護者に周知します。

10:30〜 3歳未満児の給食ができ上がるので、アレルギーのある子ども達の給食の配膳に間違いがないか確認します。その後、お昼寝時に保育者の補助をしたりします。

11:30〜 3歳以上児の給食が出来上がってくるので、アレルギー児の給食の確認をします。

14:00〜 用意されたおやつの確認を行います。

こういった仕事をしながら、随時全クラスの子ども達を対象に怪我の対応や、発熱などの病気対応、健康診断、その他の検診の対応をします。

この頃は子ども達を取り巻く環境の変化から病気も多様化する傾向があり、以前からあった病気が場合によっては重篤化したり、罹患後の体への影響が変化したりしています。

そんなとき専門知識を持つ看護師の存在は大きく、日常の保育の中で子ども達の体調や行動を把握している保育士と、医療知識のある看護師が協同することでよりよい対応ができます。そして、保護者の方々も大切な子どもを園に預けているのですから、病気や怪我をしたときの園の適切な対応と説明を受ければ安心感は増すでしょう。

また、乳児4人以上を入所させる保育園に限定して、看護師等を1人に限り保育士と認め、保育士と合同で保育することができるようになったので、看護師さんがそれぞれの園の状況に即した勤務の仕方があるようです。

看護師さんにとっては病院で行ってきた業務との違いが大きく、求められている勤務内容が違うので、はじめは戸惑いが大きいかもしれませんが、子ども達の可愛い笑顔に癒やされながら、保育園という集団生活の中で求められている看護師の役割の中にやり甲斐を感じていただけると嬉しいです。

子どもが好きな看護師さん、ぜひ保育園で働いてみませんか。

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